お金は使うためにある

・・・と言う人がいる。一理あるだろう。自分が楽しむために使うのは私も賛成だ。自分の趣味に費やしたり、旅行や友人達と楽しく過ごす為にも、惜しみなくお金を使っても大いに結構だと思う。もちろんギャンブルや酒の飲み過ぎ、やりすぎはだめだ。まあ、節度を持って使うのなら良いが。

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  • 人生を楽しむためにお金を使おう

なら、お金を使わずにいるのはだめか?と言うとそんな事は無いと思うのだ。お金を貯めるもいうのも立派な楽しみ方の一つだと思う。コツコツと貯金をしたり細かい節約を重ねたりして預金通帳の残高が増えていくのが楽しみだと言う人もいる。事ある毎に通帳の数字を見ると、もっとお金を貯めようと意欲が湧くと言う。

嫌らしいと思うだろうか?私は理解出来る。実は、かくいう私も貯める派なのだ。一応お金を増やすため株やら投資信託等の財テクはやっているのだが、その辺の話は別の機会にしたいと思う。

ただ、あまりにもお金を使わなすぎて人との付き合いをやめてしまったり、節約が度を過ぎて食事もろくに摂らずに健康を害する等、弊害もあるから程ほどにしなくてはならないが。

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  • お金を貯めるのも楽しいものだ♪

それに自分の老後を考えると、やはりお金はある程度蓄えて置いた方が良いとも思う。過去に老後を考えて2000万円貯めておけと発言した政治家もいたが、そんなに貯める必要があるかは分からない。

お金を使う使わないの楽しみ方は人それぞれ。どれが正解とは言えない。無駄遣いしすぎて借金まみれになったり、投資につぎ込み過ぎて破産したりしなければ良いのではないだろうか。

ただ、いずれにせよお金はあの世まで持っては行けない。だからそのうち葬式代だけ残して散財してしまおうかと考えもしているが、私はあまりお金を使わない人間なので、どう散財していいかよく分からない。どなたか是非教えてもらえないだろうか?

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  • パーっと買い物でもしたらいいのかな?

航空祭スナップショット

航空自衛隊千歳基地航空祭を見学しに行ってきた。このイベントは大変人気があり、全国からたくさんのお客さんが見学に来る。私もこれで行くのは2回目だが、だいぶ前の事でもあり、実はこの時の記憶があまり無いのだ。記事の内容を適当に書く訳にもいかないので、思い出す限りのコメントを付けて、写真を中心にご覧頂こうと思う。

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AH-1 コブラ、20ミリ機関砲装備の攻撃ヘリだ。私はテレビの富士総合火力演習で標的に向かい、対戦車ミサイルを発射したのを見た事がある

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パトリオットミサイルPAC-3、日本に飛来する弾道ミサイルを迎撃すべく、国内に実戦配備されている。これはその発射機。

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頼もしいが、これを使われる日が来ない事を祈っている。

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これがそのPAC-3から発射されるミサイル・・・だと思う。記憶が曖昧で申し訳ない。

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誰もが知っているであろうF15イーグル戦闘機、もう相当長い間航空自衛隊の主力だったが最近はF35に更新が進んでいるそうだ。

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F15が3機並んだ姿は壮観だ

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ブルーインパルスの所属機だ。私が一度目に航空祭に来た時は、展示飛行を見る事が出来た。その時の圧巻の飛行はまだ覚えている。

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テレビで事ある毎に見られる政府専用機。これに歴代の皇族や総理大臣が搭乗されておられる。この機体はもう更新され、現在は別の機種に変わっている。

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こんな素晴らしい航空機で旅行してみたいと思うのは、一庶民の儚い夢だ。

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F15戦闘機のバックショット、エンジンの排気タービンの様子が確認出来ると思う。この時このF15は見学者に尾翼等を作動させる所を披露していた。

 

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アップで撮って見たがあまり変わらなかったようだ。

 

航空祭に限らずこういうイベントは、それを通して自衛隊への理解を深めてもらう役割があるのだろうと思う。自衛隊に対しては必要と言う人と必要無いと言う人に別れると思うが、この日、ここに来場した人達の心中は私には分からない。ネット上でもどこでも盛んに議論がされているが、結論が出る日が来るのだろうか?

そうだ、ケータイを買おう

なぜそう思ったのかはちゃんと理由がある。家のケータイは3G回線なのでもうすぐ使えなくなる。私はすでにスマホを持っているのだが、外へ出かける時はその3G回線のケータイを使っているのだ。なんでスマホをそのまま持ち歩かないのか?と言うと個人情報が詰まった物を万が一落としてしまったら大変だと思っているからだ。私は心配性なのだ。まあ、ケータイを落としても困るのだが、スマホよりは幾分マシかなと思う。

そんな訳でショップで新規でケータイを買った。ショップの人は盛んに他社からの乗り換えを進めてきたが、何か不都合な事が起こりそうでやめておいた。

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  • 乗り換えは遠慮しときます

やはりケータイはスマホに比べて小さくて軽く、持ちやすい。前のケータイに比べて音質も良くなってる。だが良い事ばかりではなかった。新しいケータイは一応ネットも出来るのだが、なにぶん画面がタッチパネルではないので操作がうまく行かない。十字キーでのカーソル移動はストレスが溜まる。まあ、通話とメールさえ出来れば事足りるので我慢している。

そしてこれはケータイに限った事ではないのだが、一カ月程経つと迷惑メールが頻繁に来るようになった。前に私のブログの記事で、有名アイドルを語る詐欺メールが来たと書いたが、それ以降もひっきりなしに続いている。最近のものは、2000万円振り込みしたとか、何かの抽選の権利が確定したなど、明らかに怪しいのが、毎日のように来るのだ。

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  • いくら何でも怪しすぎるだろ

中には災害の被災地に向けて募金を募るという内容のものもあるが、本当にそうなのか疑わしいので相手にしていない。このキャリアメールアドレスは誰にも教えてないのだが、それでもメールが来るのは何故なのか謎だ。まあ、詐欺メールが来るのは私に限ったことではないから、これも我慢するしかない。

今度のケータイは4G回線だからしばらくは使えるだろうが、世の中では着々と5G回線が整備されつつあるのでいずれは使えなくなるだろう。でも、それまでは大事に使うことにしよう。

献血

短期大学に通っていた頃、そこに献血車が来た。初めて献血したのはその時だった。何か理由があった訳ではないが、何となくその気になったのだ。その後どこかでもう一度献血をしたが詳細は忘れてしまった。

就職をしてしばらくすると職場の人の家族が輸血が必要になり、献血してくれる人を募ったので私も手を上げた。2日後、まだ血が足りないと言うのでもう一度献血をしたが、残念ながらその人は亡くなってしまった。

数年後、今度はやはり職場の人の知り合いが、手術で輸血が必要だと言うのでまた協力した。他の人と4人で車に乗り、ずっと離れた町の病院に出掛けてそこで献血をしたのだ。献血をし終わるとその人の母親がやって来て涙ながらに私達に頭を下げてお礼をした。その時、私は自分の血が人様の役に立っていると初めて実感出来た。こんな私のようなつまらない人間にも人の命を救える可能性があると気付いたのだ。

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  • 私の血液も誰かの為になったのだ

だが、その後仕事が忙しくて献血どころではなくなり、体調も思わしくなかったので、ついに働いている間は一度も献血に行けなかった。退職後、体調も整って来たので私は離れた町の献血ルームへ行った。しかし問診の結果、私が最近服用を始めた薬の関係で献血が出来ないと言われてしまったのだ。残念だったが仕方がない。それ以来献血は出来ていない。

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  • 常に血液の確保量は不足気味だという

その代わり、何か人様のお役に立てる事がしたいという考えはずっとあったので、骨髄移植というものを考え始めた。これは自分の骨髄を病気の人に移植する事でその人の命を救うという究極の人助けだ。資料を取り寄せ検討したが、これは提供する側のドナーは全身麻酔の必要があり、かなりの負担がある。私は体力に自信がなかったので仕方なくこれもあきらめてしまった。

今の私は何か人様のお役に立てる事をしているかと言うと、何も出来ていない。町内会の監査役をやってはいるが、そんなものは大した事じゃない。役に立っていると言えば、せいぜい母の介護位だろうか?それも親の面倒を見るのは当たり前なので胸を張れない。

こうやってブログを更新するだけの毎日になってしまったが、それでもいまだに、まだ自分に出来る事はないかと思っている。あの手術で輸血が必要になった人の母親に感謝されたのと同じように、また人に感謝されたいと思う。それが私には生きている意味があると思う事が出来るのだから。

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  • 人を助けたいという気持ちは常にある

大腸の異変

「あっ、血だ・・・」

トイレで使った紙に血が付いていたのだ。これまでも時々はそういう事はあったが、その都度座薬を使っていたので、また座薬を使おうかとも思った。だが、近々健康診断を受ける予定だったので、そのついでに診てもらおう事にした。

健康診断を受けた消化器内科でその旨を伝えると、大腸カメラを入れた方がいいと言われたので、そうする事になってしまった。近くの薬局で検査前日に食べる食品のセットを購入する。実は前にも何度か大腸カメラを入れた事があるのだが、その都度これを食べていた。まあ、消化のいいレトルト食品だが、味は悪くない。

検査当日になった。さあ、これから大仕事が待っている。2リットルに及ぶ下剤入りの水を飲み干さねばならないのだ。これが何度やっても慣れないが仕方がない。意を決して飲み始めるが、これがなかなか減っていかない。

胃の中がガブガブなのだが、それでも無理に水を飲み込む。そのうちトイレに通い出し、飲んではトイレに行き、トイレに行っては飲むを繰り返す。それでも具合が悪そうになりながらも、何とか検査時間までに飲み切り病院へ向かった。

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  • 飲まなきゃ飲まなきゃ、時間が無い・・・

病院で検査着に着替え、検査台に横たわっていると、先生がやって来て来た。いよいよこれから内視鏡検査が始まる。お尻に麻酔薬入りのゼリーを塗るので痛みは感じない。カメラが入ってきたが特別な苦痛は無い。10分程すると先生が話し掛けてきた。

「フクイさん、カメラを入れる時、大まかに見たんですけど、1カ所ポリープが見えますが他は大丈夫みたいですね。じゃあ抜きながらじっくり見ますから」

ポリープか!そう言えば数年前にポリープがあるが、経過観察だと言われていたのを思い出した。多分それだろう。さらに約10分程経った。

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  • 先生は内視鏡の専門医だったので不安はなかった

「ではこれからポリープを切除します」

先生の声と共に周りの看護師さん達の動きが慌ただしくなった。内視鏡によるポリープ切除手術が始まったようだ。間もなく腹の中で何か引っ張られるような感覚があり、それが収まると同時に先生が言った。

「はい、取れました。後は異常は無かったですからね」

「ありがとうございました。あの先生、じゃあポリープから出血していた訳ですか?」

「いや、ポリープからは出血していません。これは痔ですね」

そう言って先生は別の小さい内視鏡で検査を始めたがすぐに、

「やっぱりそうですね、これは市販の座薬で間に合いますよ」

と、言ってくれた。

後程先生から詳しい説明があった。写真を見せてくれたのだが、私のポリープは大きさは約5ミリメートルで、丁度マーブルチョコレートを分厚くしたような形だった。切除した後には出血止めのクリップを一本掛けたそうだ。これは放っておいても自然に排出されると言う。そして嬉しいのは、もうしばらくは大腸の関係で病院へは来なくてもいいと言われた事だ。

帰りに看護師さんから今後の注意があった。1週間位の間は白米、食パン(耳を除く)、うどん、白身の魚(皮を除く)等以外の物を食べてはいけない。運動は控えるように。等々・・・

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  • 私のポリープは右上のイラストに似ていた(イラストACより)

家に帰りソファーに体を横たえて考えた。結局出血の正体はただの痔だった。だが、そのおかげと言っては何だが、ポリープを切除出来た。ポリープを放置していれば大きくなっていくのだろうし、事によれば、がん化する恐れもあるのではないかと思う。私の叔父さんも大腸がんで亡くなっている。これで私も少しは長生き出来るのかも知れない。

あれから早いもので、5年程経過した。大腸がんにはなってはいないが、そろそろまた内視鏡を入れた方がいいのかも知れない。だが、あの下剤入りの水をがぶ飲みするのだけは勘弁してほしいのだが・・・

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  • ゲップ・・・

海上保安本部総合訓練レポート

総合訓練レポートなどと偉そうなタイトルを付けてはみたが、要するに海上保安庁の総合訓練の見学だ。確か抽選か先着順だったと思うが、招待のハガキが来たので行って来たのだ。港へ行くと私達の乗船する巡視船、初代「つがる」が係留されていた。総トン数3200tの大型の巡視船だ。

私達は前甲板で訓練の様子を見学するのだ。参加する艦艇は「つがる」の他、巡視船2隻、巡視挺3隻の他に警察警備挺、海上自衛隊ミサイル艦など3隻の合計9隻、それにヘリコプター3機と航空機1機の堂々たる部隊だ。

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(お断り:当時私はカメラを所有していなかったので、本記事の写真は全て写真ACよりダウンロードしたものになります。撮影時期は不明です)

港から外洋に出ると艦隊訓練の視閲が始まった。これは「つがる」乗船の視閲官の前を他の艦艇や航空機が隊列を組み、行進すると言うものだ。「つがる」の右舷を整然と隊列が進んで行く。船上では乗組員達が直立不動で敬礼をしていた。上空にはヘリコプターが展開する。

ヘリが次々と「つがる」を通り過ぎ、最後に航空機がやって来た。「YS11だ!」誰かが叫んだ。そうだ、戦後初の純国産機だ。このYS11はもう引退が決定している。(平成20年当時)その勇姿を見るのも私はこれで最後かもしれない。

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  • こんな近くでYS11が飛行しているのを見た事がない

続いてテロ対応訓練が行われる。テロ船に見立てた巡視挺が巡視船に追いかけられる。追い詰められたテロ船のテロリスト達が拳銃を発砲し始めた。「テロリスト達が銃を乱射し初めました。巡視船はこれより正当防衛射撃を開始します」とアナウンスがあった。

次の瞬間巡視船の機関砲が火を噴いた。『ガガ、ガガガガ』勿論全て空砲だが機関砲の射撃音は迫力がある。テロ船からボン!と音が聞こえた。演出で何か火薬を使ったようだ。「テロ船は沈没しました」とのアナウンスに見学者から笑いが漏れた。

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  • この日の目玉の訓練。私はこの時ある事を思い出していた

次は人命救助訓練に移る。貨物船から乗組員が転落、行方不明という想定の訓練だ。先程のYS11が低空で飛行し、乗組員を発見したとのアナウンス。実際に人が海面に浮いている。

そこへ、ヘリがやって来て上空から潜水士が飛び降りた。遠くでよく見えなかったが漂流者を体に固定したようだ。そのままヘリで吊り上げ、どこかへ運んでいった。

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  • たまにテレビで見る光景だが、やはり実際に見ると大変な仕事だと感じる

本日最後の訓練は密輸容疑船捕捉訓練だ。密輸船役の巡視挺が、高らかにサイレンを鳴らす警察警備挺に追いかけられる。「こちらは警察警備挺いしかりである。停船を命じる、直ちに停船せよ!」拡声器の声に密輸船は停船した。直ちに警察官が密輸船に乗り込み、容疑者を拘束した。

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  • 訓練に参加した「いしかり」警察官達の動きは俊敏だった

こうして無事訓練は終わり、私達は最後に参加部隊からのフェアウェル(お見送り)を受けた。訓練に参加した艦艇が順番に「つがる」の前を通り過ぎる。乗組員が手を振ってくれている。私達も手を振り返す。ミサイル艦の自衛官達が函館いか躍りを披露してくれた。

港へ帰るまでの間、船縁に手をかけて海を見ながら考えてみた。町ではパトカーに乗務する警察官はよく見るが、海が管轄の海上保安管は見かける機会はない。だが、保安官は日夜、海の治安維持のために尽力してくれている。

テロ対応訓練で機関砲を発射した時、私は北朝鮮工作船との銃撃戦を思い出していた。あの時は工作船はロケットランチャーまで発射し、巡視船は被弾して死傷者が出てもおかしくない状況だったのだ。命懸けで対応された保安官達には只々頭が下がる。

今も尖閣諸島では中国の海警局とのにらみ合いが続いている。そんな神経を張り詰める現場で任務に就いている海上保安管の皆さんに敬意を表したい。

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  • どうぞ十分お気を付けて任務をこなして下さい

恐怖の自動車学校

以前運転免許返納の記事を書いたので、今回は免許を取るために自動車学校へ通った話をしたい。周りの友人や仲間達が次々と運転免許を取るので、私も地元の自動車学校へ通うつもりでいた。だが、その学校で免許を取った友人から嫌な噂を聞いていた。「あそこのIとS教官には気を付けろ・・・」教え方が厳しいと言う。

I教官は私の母も習った教官だったが、特別そんな事は言ってはいなかった。とにかく気にしていても仕方がないので、学校から取り寄せた入学届けに記入を始めた。

入学して教官の講義やビデオ視聴等があり、その後、いよいよ教習車による走行の授業が始まる。用意された教習車の運転席に乗り込み教官を待つ。

すると向こうの方から両手をズボンのポケットに突っ込んだ白髪頭の教官がやって来た。教官は運転席のドアを開けると「降りろ、助手席に行け!」と不機嫌そうに言った。慌てて運転席から飛び降りた。その教官こそI教官だったのだ!

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  • 免許習得への道は厳しい

I教官は「今から俺が見本を見せるから、よく見ていろ」と言うと教習車を運転し始めた。「いいか、ここでハンドルを1/2回転して、ここで戻す」等と説明しながら場内を一周した。車を止めると教官は私を向き「分かったな?」と言った。私は思わず「はい!」と返事をしたが、すると教官は「ほお~たった1回で分かるとは。いや、さすがは大学生だな」とニヤリと笑ったのだ。(最初からこれかよ!)と思った私は戦慄を覚えた・・・

その後I教官による教習が毎日のように繰り返されたが、やはり噂通りの厳しい授業だった。「コラ!さっき言ったのと違うだろう!」「ここじゃなくて向こうに止まれって言ったろう!」その度に私は「はい!」と返事をしたが、そのうち教官は「はいはいはいじゃない!」などと言い始めた。私はどうしていいか分からなくなり、「ハイッッ!!」と上ずった声で返事をするしかなかった。

だが教官の機嫌のいい時は雑談しながらの授業になった。「大学生活はどうだ?」等と話し掛けてはくるが、私は教習車の運転で必死だったので、どう返事をしたのかはあまり覚えていない。だが、そういう時は以外と運転のミスは少なかったような気がする。

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  • そんなに怒鳴らなくても・・・

ある時の雑談中、私の母もI教官に教わった話をした。すると教官は「そうか、親子2代に渡って教える訳か・・・」と感慨深げだった。その後も教官に怒られる日々が続いたが、それを境に怒られる回数が減ったような感じがするのは多分気のせいだろう。

路上教習の最終日になった。私が教習車を止めると教官はこう言った。「これで教習は最後だ。それで、あなたが車を降りて何を言っても自由だから。それじゃあ終わり」

以外な言葉に私は思った。教官は今まで、いつもこういう厳しい教え方をしていて、最後に生徒に罵声を浴びせられてきたのではないだろうか?それでも教官は自分の教え方を貫き、やってきたのだ。私はそのやり方に信念のようなものを感じた。私は教習車を降りるといつものように「どうもありがとうございました」と頭を下げた。

その後私は筆記試験に一度で合格し、念願の免許を手に入れた。そして多少の違反はあったにせよ免停や取り消し、事故を一度も経験せずに無事免許を返納出来た。私はI教官を恐いとは思ったが、憎いとは一度も思わなかった。

私が運転人生をまっとう出来たのはI教官に厳しく教えてもらったおかげでもあるかも知れない。I教官は今、ご存命かどうかも分からないが、この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

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  • I教官とはそれ以来一度もお会いしていない。お元気だろうか?